- 購入する物件が決まったら、早めに引っ越しのことも考えること。複数の引っ越し業者で見積もりをとって比較することも重要。
- 引っ越し前に不要なものは処分して、荷物を絞り込むことでコストダウンにつながる。
- 自分でトラックを借りて引っ越しをすればコストダウンになるが、素人仕事による家具の損傷や、家具が室内に入れられないなどのリスクがあることも認識しておく必要がある。
- 手続きや作業のやり忘れがないように、引っ越しスケジュールやリストを作成するとよい。
第7話 引っ越しのコストダウン編

【Aさん夫婦】
結婚3年目のA夫婦。夫は29歳、妻は27歳。世帯年収は700万円程度で、現在は1LDK・家賃8万円の賃貸アパートに居住している。
購入する物件が決まったら、引っ越しのことも考えなくてはなりません。住宅購入時は諸費用の支払いや、新しい家具・家電の購入などにお金がかかるもの。なるべく出費を抑えたいという気持ちから、引っ越し費用になるべくお金をかけたくないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、コストダウンの方法や引っ越し時に知っておきたいポイントについて解説していきます。
準備は早めに。まずは複数の引っ越し業者で見積もりを
住宅の購入というと、物件選びや契約などに気持ちがいきがちですが、引っ越しについても早いうちから準備しておく必要があります。CMや各種広告などでさまざまな引っ越し業者を目にする機会もあると思いますが、受けられるサービスや費用はそれぞれ異なります。引っ越し後に「もっと安いところがあった」「引っ越し費用は同じぐらいだけれど、+αのサービスが多い業者を見つけた」などと感じている人も多いようです。購入する物件が決まったら、なるべく早めに複数の引っ越し業者に見積もりをとり、納得できる会社に決めるようにしましょう。また、総額の安さだけでなくサービス内容の詳細についても確認して、自分に適した引っ越し業者を選ぶことが大切です。
物量を最低限に抑えることでコストダウンにつなげる
引っ越し前は慌ただしく、「とりあえず全て荷造りして、新居で整理しよう」となってしまうケースもあるようです。しかし、トラックが大きくなったり物量が増えればその分コストはかさみます。不要なものは処分して、必要なものだけに絞り込むことでコストダウンにつながるということを覚えておきましょう。
引っ越し業者に頼まず、トラックを借りて引っ越す方法は?
引っ越し作業はただ荷物を運ぶだけではありません。狭いところや階段、曲がり角などであっても家具や家電に傷がつかないように運ぶなど、それなりの技術が必要です。また、技術がないばかりに室内に大きな家具を入れられなかった、荷物が大き過ぎてエレべータに乗せられず、上階の部屋まで運べなかったという失敗例を聞くこともあります。
「自分で引っ越せば、トラックのレンタル代やガソリン代だけで済む」という理由で業者に頼まない場合は、こういったリスクがあるということも覚えておきましょう。
引っ越し業者に頼んだらそれなりのコストがかかりますが、スムーズに作業が進む・いざという時には保証してもらえるという点はメリットと言えます。
引っ越しの1カ月前からスタートし、作業はリスト化して把握する
引っ越し業者が決まったら、引っ越しまでのスケジュールを組んで家族と手順を共有しておくようにしましょう。引っ越しをするには、荷造りだけでなく、転校・転園・住民票移転などの手続き、引っ越し先の電気・ガス・水道の手配などやることは多岐に渡ります。いつから引っ越し準備を始めていいのか、という疑問を持つ方もいらしゃるかと思いますが、引っ越し直前に慌てないためにも約1カ月前から準備をはじめるといいでしょう。スケジュールのほかにも、やるべき手続きなどはリスト化しておくと把握しやすく、やり忘れを防げます。
不動産会社にも相談して、納得できる引っ越しを
物件だけでなく、引っ越しの手順や必要な手続き、引っ越し業者についても不動産会社に相談し、納得のいく引っ越しにつなげましょう。
20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。
※ 2018年2月28日本編公開時の情報に基づき作成しております。情報更新により本編の内容が変更となる場合がございます。
※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。